終わる話

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プロローグ:00-2

すぐ隣で転がっていたのは、恋人。

身体のいたるところから隙間風を吹かせながら。

まるで眠っているようだ、なんて物語であるような微笑ましいものではなくて。

目の前にいたのは、かつての友達。

再開した時の表情は以前の面影など欠片もなく、その顔には笑みすらも残っていなくて。

ただ、黒い塊を突きつけていた。

どこからともなく聞こえるのは、叫び声。

笑顔は狂気に満ちていた。

でももういない。

もう、いない。

毎日見ていたみんなの笑顔も、その心も。

からっぽになった、僕の心も。

もう、いない。